2015年2月28日土曜日

「Preparation展」について

2012年8月に開催した「Preparation展」
会場は、大学の恩師である永津禎三先生のご好意で1年間住まわせてもらっていた中城の一軒家。
参加メンバーは、永津先生と琉大教育学部美術教育専修の卒業生で構成して、
完成・未完成にこだわらず、出品者それぞれが温めているものをお家という空間に展示をしてみる、
そしてそれを鑑賞しながらお話をする、というコンセプトでグループ展を企画しました。

作品の話を自宅というプライベートの空間で広げたい、日常に持ってきたい。
卒業後、教員になって学校でのお仕事をしっかり続けている先輩や友人たちと、
制作するという立場から改めて「つくる・みせる」ことについて話がしたいなぁと思い、
住まわせてもらっているタイミングで、企画・開催させていただきました。

また、展示というオープンな場でありながら、家というプライベートな空間の中に来場者を招くことで、
固くならない会話の中で創造的な部分の話がいろいろできたらいいな、
そして、会場で話した時間をご自身の自宅に持ち帰ってもらい、
いろいろ会話が拡がればいいなぁという気持ちがありました。

「Preparation展」では、作品展を通して、つくることやみること、
空間に作品があることについて、共有したり考えたりする時間を大切にしています。

今回、3/21〜3/31の期間、「Preparation02」を開催します。
会場は、那覇市壺屋にある旧・若松薬品ビルという建物です。
この場所は、現在は個人のアトリエとして使用している建物で、
時々、こうして展示やイベントの会場としても提供しています。
元々は、私の母方の祖父の代から若松薬品という事務所兼倉庫で、使用していた建物でした。
薬局などに仕入れする商品等を扱っていて、小さい頃、独特な薬剤のようなにおいの中、
商品がたくさん積まれた室内に、祖父たちが事務作業をしたり、来客の対応をしたりしている側でおしゃべりしていた時間を思い出します。

今回、個人的にはいろいろな思い出の残るこの場所で、大学の同級生の大城あゆみさんと二人展を開催することにしました。
展示をするにあたり、彼女と久々に作品の話をしていて、人が何かを作り出す(生み出す)時の
まだ形にならない部分のことを話したり聞いたりする時間って、やはりとても面白いなと感じています。

作って発表する人と鑑賞する人との関係は、どちらも必要不可欠で、
お互いに感動や刺激を与え合える良きパートナーのようなものだなぁと思っています。
鑑賞者と作り手がいろんな話を対等にできる時間がもっと当たり前になって、
食卓の時間に美術の話がもっと家庭に拡がったら、素敵だなぁと考えています。

あゆみさんと作品の話をしていると、彼女が作品を作ろうと思った経緯はとても興味深く、
そういった話を来場者ともできたらいいなぁと思いました。
私も、出展する作品のことや、ビルのこと、あゆみさんの制作する経緯の面白みについて、
来場した人とゆっくり話したいなぁと思い、Preparation展の第二弾という形で展示を開催することにしました。

みなさまのご来場を心よりお待ちしています。

Preparation02
会期:2015.3.21(土)〜3.31(火)14:00〜20:00
会場:旧・若松薬品ビル(那覇市壺屋1-4-4)
※駐車スペースはございませんので、近くの有料駐車場か、公共交通機関をご利用ください。

大城あゆみ・平良亜弥

※会期中は、珈琲とおやつを用意してお待ちしています。
+私の手作りおやつも登場するかもしれません。

どうぞよろしくお願いします。




Preparation01関連記事


0 件のコメント:

コメントを投稿