2014.8.3(日)付け沖縄タイムス「アートさんぽ」に掲載されました。
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暑い、どこか落ち着く場所へ
何となく気になっていた小道を行く
海が空が雲が葉が花が
強い陽の光を浴びて鮮やかに色を放つ
建物が機械がひしめき合って海岸の側まで占拠する
距離感が壊れるほどに夏の光は景色を照らす
雑草が生い茂った道を進む
今は亡き人々が眠る場所に辿り着く
葉っぱの隙間でモゾモゾと虫たちが蠢いている
目にはいる全ての色は濃く、夢みたいに全部がそこにいる
溶けてしまいそうだからこそ全部ひとつになる
夜、丘から見える水平線
暗がりに点々と光る人工的な光の群集
足下に蛍一匹
チラチラと点いては消えて
草むらの影に姿を消した
夏の湿り気を残しながら
だんだんと冷めていく残り熱
そよ〜と風が通り抜けていく
草影からつい~と楽しげに戯れる二つの光
さっき見失った蛍が仲間を連れて来たのだろうか
響き合って遊ぶ生きる光の粒は小さくても美しい
愛おしい光、これらもずっとそこに居て欲しいと思った
声なくとも存在するものに耳を澄ます
未知の先に目を凝らす
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