2011年8月4日木曜日
栄町に行って、前島・壺屋に思うこと
この間、久し振りに栄町に行ったら、
前島アートセンター(MAC)跡地に
タイマッサージと雑貨のお店がオープンしていました。
どんなふうに空間が変わったのか、
あれこれ観察してしまいました。
隣のスペースとの壁が抜かれて、ひとつになってて、
かなり広いスペースになってて不思議でした。
しかも、そこでタイパンツが可愛い色と手ごろな値段で
売られてて、思わず衝動買いしてしまいました。
また行くかもしれない(笑)
昨日の夜、MACが前島にあるときのこととか
何となくいろんなことが頭に浮かんで、不思議な縁に気付いた。
MACがある前島のすぐ側は
若狭という地域で、そこは私の母方の祖父母の家がありました。
いろんな理由で、今はもうその家はなくて、
小禄にみんな引っ越してしまったけれど、
小さいときには若狭の周辺で従兄弟たちと遊んだ記憶があります。
MACで働くことになったとき、前島という地域は
懐かしいような、でもすごく身近な地域とはちょっと違う、
不思議な立ち位置で入って行ったのを思い出しました。
高砂ビルに入っていたお店の中には、
母親が若い時から知っているお店もあって、
そこのお店の人と母親が親しそうに話しているのを見てると、
何だか知らない時間を目の前で感じるというか、
不思議な時間が流れるのをときどき感じました。
ビルから立ち退かなくていけなくなって、
前島内で新しい事務所を探してた時も、
母親の友人の家がある建物の2Fを借りることになり、
私自身の直接の繋がりというのではないけど、
母親の周りの縁を少なからず感じました。
そして、こないだの路地と人の企画で壺屋でのイベントのことを
関係者からお話聞いているときに、
また前島にいたときに近い感覚を感じました。
壺屋にあるよかりよさん横にあるビルは
元々、母方の祖父が事務所として使っていたビルで、
今年のはじめに経済的な理由で事務所を閉めることになりました。
事務所を閉じる1年前くらいに2Fの元々倉庫だったところを
アトリエとして貸してもらっていました。
それまでは、1年に1回行くかいかないかの場所でしたが、
よかりよさんが隣にできて、行ったことをきっかけに、
アトリエを借りることになり、そこから壺屋に行くことが多くなりました。
近くのGARB DOMINGOでの個展もその時期です。
祖母や事務所で働いていた叔母(母の妹)から
昔の壺屋のことや事務所の話なんかをちょくちょく聞いて、
少しずつ壺屋というのが母方の家族にとって
とても大切な場所なんだと実感してきたころに、
事務所を手放すことになったと聞いて、とても悲しくなりました。
だからといって、私がビルを借り続けることは経済的に厳しいので、
アトリエ整備でいろいろお世話になった知人に、
アトリエとして使わないかと相談したところ、
借りてもらえることになりました。
最近は壺屋周辺はアトリエはお店や工房なんかが
多くて、少しずつ賑わって来ている感じです。
そして、この間のひさぎめのイベントもあったりして、
何だか自分が知っている壺屋だけど、
少し知らない壺屋になっていくような、
ちょっと不思議な気持ちになっていることに気付きました。
母方の家族の記憶と新しい記憶。
変わること
受け入れること
なじむこと
うまく言葉にできない感覚が
MACで働いた2005年から続いているのだと気づきました。
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